『年収150万一家 毎日のこんだて』

ほんらい、これの前に出た『年収150万一家』を買う予定だったのが、
クリックか何かを間違えたのか、この日届いたのはこちらであった。


年収150万円一家 毎日のこんだて

年収150万円一家 毎日のこんだて


まあ、節約レシピ関係だったら、類書はいっぱいあるし、
最近はなにか作ろうと思ったら、たいがいネットで検索するので、
本をひもとくことはめったにない。だから、最初はああ無駄なもん買っちゃった、
という気持ちだった。


けど、読んでみると、ただの節約レシピ本とはひと味違うものがいろいろ見えてきて
それなりにおもしろかった。


***


この本から読み取れたのは、作者はただの節約主婦ではなく、
独身時代から世界のあちこちに出かけ、結婚してからも、子どもが生まれてからも、
どんどん、外に出てたくらい、アクティブで好奇心旺盛なこと。
(そしてヨーロッパでも食材をしこたま買い込んだりしている!)


そしてその好奇心は、現地の食に向けられ、さらに、帰国してからも
それを再現してみよう、というひらめきにつながる。


もちろん、国内で味わったものも、果敢におうちで再現しようとしている。
そのなかには、多くの失敗談もあるのだけど、何度も試行錯誤して
うまくいったものも多い。それをおしげもなく披露してくれている。


まあ、この人は本当にマメなのだなあ、と思った。
しかもその手間をいとわない。失敗しても、さらにやり方を工夫して再チャレンジ。
その過程を楽しんでいるふう。
そして、この節約&けちけち生活すらも楽しんでいるふう。


「楽しむこと」たぶん、それがこの一家の一番素敵なところだと思うのだ。


***


あと、書き留めておきたいこと。


・漫画のエピソードから、作者だけでなく作者の兄も懸賞好きなこと(ならば、彼女の実家の皆さんも?)
さらに、フリマなどを積極的に活用していることがうかがえた。


・私と共通するところもたくさんあるのだけれど(本に載ってることですでに実践していることもあったし)
でも、一番の違いは、彼女のマメさかなあ…。


・あとがきをみてびっくり。前著『年収150万一家』について、
「賛否両論ありまして、かなり落ち込んだり、喜んだり、いろいろ勉強になりました」
と作者が書いていたこと。


「賛」はともかく、「否」ってなんなんだろう、と。
家の人は「自慢している、というふうにとられたんかな??」とか言ってたけど、
貧乏自慢より、金持ち自慢のほうがよっぽどたちが悪い。
自慢といったって、カワイイものじゃないかと思う。


私にはここまでできないや、と思うこともあるだろうけど、否定や批判につながるのが
いったいなんなのか、ほんとうによく分からない。
とりあえず、『年収150万一家』も注文してみたので、
読んでまた考えてみたいと思う。