お気に入り短歌

この日付の朝日新聞朝刊「歌壇」より

・テロップでは暴風圏に入りにしを防災無線は熊のこと告ぐ(鳥取県 山田さん)
→一瞬のどかな気がしたがいやいやちがう。「前門の熊、後門の台風」というものすごい状況だ。

・ガラガラと崩れた自信うなだれて答案受け取る中間テスト(芦屋市 室さん)
→このひとも松田一家と同じく常連さん。最初は小学生だったかと思うけど、いつのまにか中学生になってテストあかんかったという。なんか親戚の子の成長を見守る感じ。松田姉妹は今日もなかよく採用されてた。

・言うほどの仲良し夫婦じゃなかったが逝かれて一年何このさみしさは(田辺市 池添さん)
・「イエスかノーかはっきりさせなきゃ」と言いながら母は「ノー」を許さなかった(長崎市 柏原さん)
永田和宏評:池添さん、多くの夫婦が同じような感想をもつのではないだろうか。柏原さんのように、母の圧力に抗しきれずに青春を過ごした娘も多かったはず】
→家族詠というか。特に前句の「何」が。

・池の面に助けた亀を浮かべれば澄む水深く身をゆすり行く(東かがわ市 桑島さん)
→「助けた亀」に期待感が高まったが何も無かった・・・。

・お隣もどうやら犬を飼ったのか待てお座り伏せの声がする(川崎市 小島さん)
→ねこを飼っても無言?

・玄関をそっと出て行く音立てず寝たふりしているインコのために(松原市 久木山さん)
→なぜ寝たふりだと分かるのか。寝たふりだと分かっているのになぜ音を立てない配慮をしているのか。謎多き句。この3首はすべて馬場あきこ選。このほかにも梟(ふくろう)やオニオコゼもいてた。

おまけ。同「俳壇」より

文化の日ドナルド・キーンは日本人(仙台市 上郡さん)
金子兜太評:十句目上郡氏。大いに然り。】
→「あたりまえ詠」とでも名付けたい句。でも評者の琴線に触れるのは、おなじあたりまえのことでもなんか違うのだろう。そういう、心に響く「あたりまえ」を思いつく作者がすごい?!

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