おきにいり俳句

この日付の朝日新聞朝刊「俳壇」より


・佐保姫の足音聞くや猫の耳 横浜市 神尾さん
→いっしゅん、育った地元でのヒロイン(?)「佐用姫」と空目した。何も音がないときに耳がぴくぴく動くねこを見てそういうふうに考えたんだろうなと思う。


・吾のごと器小さき狸かな 長岡市 内山さん
→器の小さい狸ってなんだろう・・・。


そして「歌壇」に直木孝次郎先生が光臨!

・はじ多き一生なれどけんめいに生ききていつか九十六歳
佐佐木幸綱評:第四首の作者は高名な日本古代史研究者。小生は御著書に多大の恩恵を受けた】
→よく掲示板に、「○○本人だけど質問ある?」ってコーナーがあるけど、なんか似た空気を感じた。またいつか知ってる人が「光臨」しないか、これからもチェックしていこう。にしても、どんな「はじ」だったんだろう。個人的には「はぢ」のほうがおもろいが(この用法あってるのか?)。


こちらは少し悲しい句。
・生まれてから死ぬまでを見るなんて八つはなれた弟なのに 多摩市 稲垣さん


そして少しおもろい句
・下にいた「心」が真ん中占めたとき恋は愛へと変化している 筑後市 近藤さん
→まあ下にいた心は「したごころ」だもんね。