ネイガウスざっと見 

昨日は運動したので、この日は一日中、家で翻訳本の作業をしていた。


まずは、昨日届いた本『ピアノ演奏芸術』をこたつの中でぱらぱらめくって、翻訳本に引用されている言葉を探す。昨日、ちらちらみたときに見あたらなかったが、この日、やっとこさ、見つけることができた。


ピアノ演奏芸術―ある教育者の手記

ピアノ演奏芸術―ある教育者の手記


それは、中国語では「放松的嫡亲妹妹是灵活性」とあったが、この本ではそれが「<自由>の愛らしい妹である柔軟性」と表現されていた。つまり、ロシア語→中国語の文章と、ロシア語→日本語の文章が、ここで出会ったという訳だ。
原文のロシア語も分かればいいのだけれど、あいにくそこまでは手に負えないので、『ピアノ演奏芸術』の訳を勘案しつつ、中国語訳も尊重して、翻訳本の前後の文脈にあわせた日本語訳にした。


そのくだりをさがしあてるまで、第1章からこの本を読んでいった。じっくりではなく、あくまでも「放松的嫡亲妹妹是灵活性」に相当する箇所を探すためにざっと斜め読みしただけなのだが、ついその目的を忘れ、内容にひきこまれた箇所もあった。


時代や分野は異なれど、私もゲンリッヒさんと同種の仕事をしている以上、彼と同じようにもっともっと真剣にこの仕事に向き合わなければいけない。でも、それができていないのではないかと、忸怩たる思いにさいなまれる。


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そのあと、内容がバイオリンメソッドにかかわることにさしかかったので、巨大な音楽大事典全5冊+1をひっぱりだし、ネット情報の裏取りをすすめる。しかしまあ、バイオリンの世界ってほんとにカチッとしてるというか、ちゃんとオーソドックスなコースが決まっているんだなあと感心してしまう。


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●今日の夕食
Cpicon 白菜の甘酢炒め煮 by ochikeron