猫文学・猫和歌・猫俳句


2011年9月11日付朝日新聞朝刊 読書欄
猫の本棚 「猫」文学を通して見る人間たち

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評の最後の一文「猫は、人を描くために文学が「発見」した希有な生物だったかもしれない」。私にはすでに文中の「描く」の字すら「猫」に見えてしまうが、それはおいといて、この本は猫より、それを通じてみえてくる人間を描いている、と評者は言う。


特に、引用の巧さをとても褒めており、ということは、引用されたものをまたたどっていくと、自分の知らない「猫文学」や、知ってても新たな角度を著者によって与えてもらうこともできるということだ。


やはり筆頭に夏目漱石と内田百輭があげられているが、後者は読んだことがなく、武田百合子もしらないし、町田康のは最初の数十頁を立ち読みしたに過ぎない。猫文学はまだ玄関どころか、庭先にも入っていないありさまだ。


実際の猫とのかかわりが野良ちゃんを見守る(たまに撫でさせていただく)だけのスタンスだが、猫文学とのかかわりも同様なのかもしれない。


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この日の猫和歌: 前足を揃えて猫は猫ポーズ石榴樹の下涼みていたり
この日の猫俳句: 毛布掛け 猫眠らせる北寄行


こういう投稿の場合、勝手に作者の名前をここに書いていいのか、いや書かなきゃ失礼なのかまだ分からないのだが・・・。「猫ポーズ」がぐっときた。