体を楽器のように鳴らす

2011年1月29日朝日新聞土曜版・赤


元気のひみつ ロック歌手 甲斐よしひろさん
 舞台狭しと動き回るため


ロック=不健康という固定観念を覆すような
徹底的な自己管理が記事になっていて興味深く読んだ。


とくに「姿勢」。

日頃のウオーキングでも漫然と歩かない。姿勢をいつも意識する。

この一文からは、特別になにかする(運動する・演奏するなど)時だけでなく、
日常から自分の身体につねに目を向けるという意識−これってATに通じるな、と思う。


また、

舞台狭しと動きながら歌うとき、腰やひざがどの位置にあるかによって声の出方が違う。そう気づいてからは、さらに目的意識を持った。「ひざの力がうまく抜けて、背筋が伸びていると体を楽器のように鳴らすことができるんです。目線を上げるのも大切」

やはり、音楽であれスポーツであれ、体の使い方には敏感であるべきだと感じた。
「目線を上げる」というのは、決してあごを上げるということではないだろう。
たぶん、ライブハウスであれ、大ホールであれ、その空間を見渡し、その空間を支配する、
ということではないか…などと、勝手な想像をめぐらせた。


下ばかり向いていては音楽は届かないのである。