野球を好きになる七つの道
2010年7月20日朝日新聞朝刊 Opinion
野球を好きになる七つの道 野球評論家 桑田真澄さん
この記事は、野球のみならず、音楽の練習をはじめあらゆることに通じるかなと思いました。
記事から7つの見出しと、自分なりにまとめた簡単な要旨を記しておきます。
一、練習時間を減らそう
短時間で効果的な全体練習をして、その後は各自の課題や体調に応じて
個人練習をしたほうが技術力がアップする。
二、ダッシュは全力10本
反復練習も大事だが、練習量を増やしすぎると、動作は徐々にゆっくりに
なってしまい、その動きを脳が覚え、身体に染みついてしまう。
それより、たとえば10本ダッシュ(投手ならダッシュ1本=投球1回+延長分)を
集中してやったほうがよい。
三、どんどんミスしよう
ミスをなくそうとムダな努力をするよりも、ミスから学べるようになる。
ミスをすると、どうして失敗したのか考えるチャンスになる。
四、勝利ばかり追わない
体罰は連鎖する。
我慢することよりも自分の身体と精神を守る方が大事。
五、勉強や遊びを大切に
飛田穂洲「野球道」の「罪」、しかしそれにも理由があるし、
合理的な最新戦術の取り入れ、選手の自己管理や勉学の推奨など
見直すべき「功」の部分もある。
特に成長期には心身のバランスが大切。人間は得意なことだけで生き抜くことはできない。
生活のすべてが大事。
六、米国を手本にしない
逆に米国野球にも「功」があれば「罪」もあり、日本野球も「罪」ばかりではない。
日本野球の「功」の部分は積極的に受け継いで!
七、その大声、無駄では?
大声を出すシチュエーションはムダ時間のこともあるので、声を出すことより
ムダを省く工夫のほうがひつよう。ヤジより、対戦相手へのリスペクトを。
***
桑田さんの書いた本はラジオでも紹介されていて、すごく興味を引いたのですが、
なかなか本を買おう!というモチベーションが精神的にも金銭的にもあがらないなか、
紙面のまるまる4分の3を使って詳しく書かれており、くいいるように読みました。
なにより感心したのは、内容もだけど、桑田さんは高校生のころから、
指導者の言うことをうのみにせず、自分でその指示の内容をきちんと考え、
無理・無茶だと判断したら、なるべく摩擦をうまないように巧みな方法で
自分自身を守りながら野球を続けていたというエピソードでした。
果たして自分が高校生のころに、このような判断力と処世術を身につけていたかというと
大いに疑問です。いまですら無理かもしれません。だからこそ、大いに感銘を受けました。
↓ ラジオで紹介されてたのはこの本だけど
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↓ こんな本も出てるみたい
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