『みをつくし料理帖』

2010年5月28日付朝日新聞夕刊で
こんなことばを見つけました。

「口から摂るものだけが、人の身体を作る」


家の人に、「これ、なんの本の引用かと思う?」と聞くと、「福岡伸一?」と。
私もそのような印象を抱きました。

しかし実際は、時代小説の言葉なのです。


高田郁(たかだかおる)『みをつくし料理帖
女性料理人が活躍する話だそうです。


編集者から売れる時代物の条件3つ
・舞台は江戸の街中
・ミステリーの要素あり
・チャンバラシーンあり
を提示され、最後の1点は
人ではなく、刃物で食材を切るということにしようということで
プロットができたそうです。


私、時代物はあまり読まないのですが
(古本屋売却を委託された池波正太郎ものを
売る前に一気に読破したときを除く)
これはなかなかおもしろそう。


それに、時代物で、冒頭のような、
含蓄ある、しかも最新の科学でも証明されているような
一文がでてくるってのが、とても興味深いなあと思いました。


八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)

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花散らしの雨 みをつくし料理帖

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想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)

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これは福岡伸一の本

もう牛を食べても安心か (文春新書)

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