お気に入り短歌&俳句

この日付の朝日新聞朝刊「歌壇&俳壇」より

・にほんじんの俺がコリアンのじいさんにキムチを贈り草の根外交(アメリカ 郷さん)
【馬場あき子評:第二首はカリフォルニアで服役中の二人。キムチ外交もなかなかだ。】

・犬を見た犬に触った犬撫でた三十年ぶりに犬に触った(アメリカ 郷さん)
佐佐木幸綱評:第三首、郷氏、久々の投稿】

→最初の句は高野公彦氏にも選ばれていた。確かに久しぶり。顔も知らないし、何で服役しているのかもしれない。でも、こうやって投句をたまに見るだけの人にすら、多少の親近感がわく。定期的に面会していた人々ならなおさらだろう。そういう方々、また一部の遺族の方々、また世論、死刑は反対しないがもっと真相解明をという声、それをすべて無視して死刑が執行された。森達也『死刑』を読むと、まずは議論を喚起するための死刑囚の現状と情報公開が必要だと痛感する。アメリカではこうやって投句もできるが、日本はどうなんだろうか。

・カルテ見て百足(むかで)螫(さ)されに蜂螫され「どこにお住まい?」医者に問われる(福岡市 松尾さん)
→福岡のどのへんやろ??? そんなに指されてアナフィラキシー大丈夫?虫が違えばいいのか?とか疑問はつきない。

・阿媽(アーマー)が作ってくれた水餃子今も我が家の夕餉(ゆうげ)の定番(渋川市 中村さん)
→「おふくろの味」ならぬ「阿媽の味」。やっぱり皮も手作りなのかな?