お気に入り短歌&俳句

この日付の朝日新聞朝刊「俳壇・歌壇」より

・曲がりても曲がりても炎(も)ゆ夜(よ)の上海(川越市 横山さん)
【高山れおな評:炎暑を言う季語「炎ゆ」が巨大都市の煌々たる夜景をも彷彿させる】
→雑踏の音や匂いも蘇るよう。高山さんは故・金子兜太さんを次いで選者になった方。

・糶(せり)箱を逃げ出す章魚(たこ)をつれもどす(八王子市 長尾さん)
→たこは逃げそう。しかし、章魚は日本語でも通じるのね。「糶」は漢文資料でしか見たことなかった漢字だけど、「せり」って読むのか、とびっくり!


・七夕の短冊にある幼い字となりのおばさんがひっこしますように(東京都 伊東さん)
【高野公彦評:第二首、幼子は正直。思わず笑ってしまう歌】
→・・・って私も思ったけど、その短冊をそのままぶらさげとく親ってなかなか図太くないか?

・中国語操りながら舟を漕ぐ保津川下りの船頭さんら(横浜市 松村さん)
→最初、中国人のヒトが働いてんのかと思ったけど、たぶん日本人の船頭さんが中国人観光客のために中国語覚えたんだろうな。


・洗い熊がベランダに来て覗く朝日本の暮らし興味があるか(北海道 斉藤さん)
→そうかアライグマって外来種か。でも「アライグマ」を「洗い熊」と漢字でかくと、ふつうのヒグマとかツキノワグマが何かを洗っているように感じる。