新しい駅/お気に入り短歌&俳句

4限が終わったら暴風警報がでたとかで、5限休講で校内放送で全員下校とのお達しがあった。

つまり、4限が終わって帰るヒトの他、5限に出ようとしてたヒト、サークルやってたヒト、図書館で勉強していたヒトが一斉に帰宅することになる。

するとどうなるか。普段なら1分もしないうちに校門からでられる距離を、なんと10分以上かけてノロノロ移動する羽目に。警報がでているわりに風はそうでもないが、雨は激しく傘をたたきつける。

このかんじだと、たぶん駅ではぎゅうぎゅう詰めになるどころか、満員で何本か乗り過ごすはめになるかも、と思い、いつも乗る駅より1つ手前の駅まで歩いてみることにした。


2つの駅はどっちも大学から同じくらいの距離。しかし、私は梅田から近く、ショートカットの階段の道を通ると所要時間が短い駅をここ20年近く使ってきた。

もう一方の駅にいくのは初めて。まずグーグルマップで確認してから、あとは人の群れに沿って歩いて行く。落ち着いた住宅地を抜けていく感じ。こころなしか広く立派な家が多いような。

駅につくと思ったより大きい駅で、きょろきょろしながらあちこち眺めていると、時刻表が目にとまった。なんと朝は梅田まで直行する急行まで出ているではないか。

電車がついたので乗り込み、次の駅がいつもつかっていた駅。確かに人がいつもより多かったが、ホームにいた全員を収容し、走り始めた。

これだったらいつもの駅に行ってもよかったかもしれない、とも思ったが、まあ一度くらいは別の駅から乗ってみたという経験をしただけでもいいだろうと思った大雨の一日だった。



●この日付の朝日新聞朝刊「歌壇」「俳壇」より

・O型の吾とO型の無き猫と寄り添ひ眠る春の山寺(さいたま市 齋藤さん)
→そうなの?! じゃあねこは何型が多いの???

・料峭(りょうしょう)や牛の股間を猫とほる(伊勢崎市 小暮さん)
金子兜太評:十句目小暮氏。爽やかに猥雑。】
→「りょうしょう」といえば二胡ひきには「良宵」がまず思い浮かぶ。でも「料峭」は分からないのでネットで調べてみたら「春風が肌に寒く感ぜられるさま」ですって(Weblio辞書)。猥雑はわかるが爽やかかなあ?と思ったけど、この「料峭」が爽やかなのね。