お気に入り短歌/自閉症は津軽弁を話さない

●この日付の朝日新聞朝刊「歌壇」より。大学生になった梨子ちゃんはパーマをかけてみたそうです。

・戦車型ヘビ型クモ型サソリ型ワカサギ釣り型がんばれ廃炉ロボ(名古屋市 福田さん)
活断層だらけの地震国でいぜんとして原発を稼働させようという一方で、廃炉ロボはがんばっている。炉心近くにうごかなくなった仲間達の分まで。


・檀家さんにどっちが姉さんと尋ねられ喜ぶ姉を酔わせて潰す(さいたま市 齋藤さん)
⇒齋藤さんコワイ!! 

・塀を越え子どもらがいて猫がいて雲の影行く道歩きたし(ひたちなか市 十亀さん)
⇒あっ猫だ、と目が行った句。そうだね、子どもの声がひびいて、そのへんに猫もうろうろしてて、そんな道っていいなと思ったら、作者が十亀さんだった。
そうだ、これは獄中の句なのだった。


自閉症津軽弁を話さない

いつか分からないけど、「書標」の切り抜きにこの本の紹介があった。
本の発売は4月になっているから、もしかしたら「書標」の4月号かもしれない。

自閉症の子どもは方言を話さない」という妻の一言に対してその関係性を問う研究を行った著書の書き下ろし。十年間間に及ぶ壮大な研究の発端が、先述の一言を口火とした夫婦喧嘩であったというのも面白い。


という冒頭のことばが印象的。東田くんの本を読んで以降、「自閉症」という言葉がなんかひっかかるようになった。