お気に入り短歌

この日付の朝日新聞朝刊「歌壇」は松田おかあさんの一人勝ち(3人から共選)。わこちゃんもいた。
で、私のお気に入り短歌。


ふなっしーはゆるきゃらなれば硝子戸にぶつかりころげおどけてみせる 高萩市 工藤さん
→たかおぎ、と入力したら変換せずにミスに気づく。「ゆるきゃら」というひらがながみょうにおかしく、それと「硝子戸」という普段使わない漢字語が対比的でおもしろいなあと思う。


・記念にと五枚残して捨ててしまうわたしの名刺一〇〇枚のわたし 瀬戸内市 安良田さん
【高野公彦評:第一首、作者はさいきん失業して帰郷した。「五枚残して」に哀しみがこもる】
→別の作も選ばれていて、高野氏の評を読んでからそれを読んだので、なんか心にくる。
「またねって切符みたいなことばだね手渡すように手を握りあう」これはいつもの別れなのか、
それとも帰郷時の、もしかしたらもう合わないかも知れないという別れなのか。
まったく知らない女性の日々が歌を通じて自然に知れていく不思議。
どうかこれから彼女に良いことがありますように。