苦手なことでも・・・

この日付の朝日新聞朝刊・教育欄の連載「花まる先生 公開授業」に、体育の女の先生が創作ダンスの授業をしている光景の記事があった。ここで紹介されている授業はどれもとても楽しそうで、子どもの興味を引き出す先生方の工夫や熱意にいつも感心しているのだが、記事の下にある先生談の記事を見てびっくりした。創作ダンスの授業研究に取り組むとき、最初はとてもイヤ、自分は苦手、絶対無理と思っていた、とあったからである。


それが変わったのは実際やりはじめてから。記事はこう続く。

でもやり始めたら目からうろこが落ちました。子どもを自由にすると新しいことが見えてくる。型にはめていたクラス経営も生活指導も全部変わって、私の心も軽くなりました。

とはいっても、最初から自由ではダンスにはなりません。毎時間、キーワードや動きの基礎を少しずつ教えて、アレンジの土台を作る。こっちが教えたことを、子どもたち自身が紡ぐ。それにまたアドバイスをする。この絶妙のかけあいがたまらない。

自由というのは、ただ教える方が自由でラクというのではない、そのための地道な準備が必要だということだ。そういう教え方を考え、実践できるまでの道のりに、いったいどんなことがあったのだろう、どこからでてきたのだろう、ということを、知りたいなと思いました。