石川九揚 書と文字は面白い

献血センターで読んだ本
『書と文字は面白い』石川九揚著、新潮文庫 
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見開き1頁の読み切りで、少しずつ読むのにはいいかも。
献血後の休憩中にセンターにある本を読んだので、読めたのはほんのわずかだったが、
それだけでも、とても示唆に富む内容で面白かった。


たとえば
?草書は、楷書→行書→草書という順に書き崩していったものではなく、篆書や隷書の速書き体、省略形として生まれたものである。・・・・その証拠として、篆書・隷書に見られる、横棒の左右がピンと跳ね上がる書体をもつ草書の拓本が載っていた。


?草書は、現代中国語の通行文字である簡体字に多数採用されている。・・・・ここには皇象「急就章」の拓本が揚げてあったが、↓の1行目の下から5つめに「阳」、4行目の上から4つめに「时」が見える。

http://www.7766331.com/nd.jsp?id=457&_np=101_418


↑の説明によると、皇象は人名で、三国時代の呉の人ということであった。