下海←→上岸

この日付の朝日新聞朝刊オピニオン欄に、元中国人民銀行副総裁の呉曉霊さんのインタビューが載っていた。そこで呉さんが触れていた、80〜90年代は公務員を辞め民間で企業する「下海」がはやったのに、現在では民間では発展の空間が小さいと考える若者がおおぜい公務員を志望する「上岸」が多いと述べていた。新しい言葉なのでここにメモしておく。


ただ呉さんの発言の主眼はみなが「上岸」を目指す現代の風潮を批判するものである。公務員は安定志向の人がするものであり、開拓者精神がある人は公務員でなく企業家・政治家・科学者になるべき。いまの状態では社会全体のイノベーションのエンジンが不足し、80年代のような熱情がない、と言っている。