もの供養−エプソン vividyノート
これが今回処分するvividy(型番VN575SDX)。これで修論を書いたのかな? 1996年2月10日、ニシデン コンピューターズ ジャパンにて26万6000円(税込み271,920円。高っ!!)で購入。
いま使っているバイオと比べると、その分厚さは一目瞭然。CDドライブとフロッピーが使える。プリンターは、中国の歯ブラシみたいにでかい口のケーブルでつなぐ。
で、エプソンに申し込んで、エコゆうぱっく伝票を送ってもらうのだが、その前に、中のデータを消去しなければいけない。初期化マニュアルを探すが見つからない。とりあえず電源をいれようとコンセントをつなぐが立ち上がらない。よくみると、AC電源の四角い部分がまったく光ってない。パソコンの問題ではなさそうなので、これまた廃棄する予定のシャープのメビウスのAC電源コードを使うと、なぜか立ち上がる。
画面はしらちゃけているが、なんとか判別できるレベル。ポインタのちゅーちゅーまうすがなつかしい。
まずは中のデータを念のためにチェック。しかしおもな外部記憶装置はフロッピーで、フロッピーに書き出しても、ビビディを処分したら二度とフロッピーを読む方法はないから一緒だということに気づく。パソコン買い換えた時に、必要なモノはすべて移したはずだから大丈夫、と過去の自分を信じることにする。
そういえば、ワープロ「書院」からこれに移行したんだよな、と思いだし、隔世の感にしばしひたる。
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で、とにかく初期化だ。しかし、初期化に必要なマニュアルもディスクもフロッピーも見つからない。これだけ寛容なものがこぞって見つからないということは、大事だからこそどこか別の所で保管しているはずだ。しかし、それが全く見つからない(けっきょく処分してから数日後に本棚の奥から発見された)。
そこで初期化はあきらめ、データを消すというフリーソフトをベクターからダウンロードし、それをフラメモに移し、ビビディで走らせようと思ったら、USB端子がビビディにないことに気づく。気を取り直し、こんどはフリーソフトをCD-RWに入れて、ビビディに読み込ませるが、ダメだった。
家の人にメールすると、HDDを物理的に破壊するしかないんじゃない、でも壊したら引き取ってくれるかどうか不明、と返事が来たので、コールセンターに電話したら、HDDを抜いて出してもらってもいい、ということだった。でも、家にHDDを持っててもしょうがないので、破壊してから戻し、エプソンに送る、という方針を固める。
で、そのHDDはどこにあるのか…。この小さい箱の中のどこかに必ずあるはずなのに、ここからが長かった。
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とにかく、ねじというねじを外し、ふたらしきものをかたっぱしから開けていくことにする。
これはバッテリーパックが入ってたとこ。「もしかしてバッテリーパックをとったその奥にHDDが…?」と思って、とりあえず開けたがハズレ。横にもなんかふたがあったので開けてみたがたぶんハズレ。
パソコンをまっぷたつにする勢いでとにかくこじ開けてみる。中が見えるがHDDらしきものはみあたらない。
そもそも、HDDを取り出すのはこんなに大変なことなのだろうか、と、いちど冷静になって基本に立ち返って考えてみる。そしてもういちど側面をよく見ていると、なんか怪しい段差があった。
これをむりやりこじ開けてみると…備後! いやビンゴ! HDDがするりと出てきた。
いままでの苦労はなんだったのよ。
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で、HDD破壊という本来の目的に戻る。これが取り出したHDD。
かなづちで叩いたところで、こんなものがこなごなになるとは思えない。
このひものようなものをちょきんと切ればなんとかなるのではないか、と思い、家の人が帰宅後、相談したら、やってくれるというのでおまかせすることにした。
ここからさきは別に写真は無いが、がつんがつんと表面を叩いてへこましたくらいだった。な〜んだ、こんなんで良いのか。ついでに、シャープのメビウスのHDDも壊しといてもらう。
このビビディは11日に、無事、郵便局から郵送した。