興味を持った本−『ユニコード戦記−文字符号の国際標準化バトル』


これは2011年8月21付朝日新聞朝刊の読書欄で紹介されていた本だが、いやいや、ふだんなにげに目にしている「ユニコード」って、「母体はアメリカ企業を中心とする任意参加の民間団体」だったとははじめて知った・・・。




文章によると、著者は私も数十年来お世話になっている「ジャストシステム」の人のようである。しかしまあ、ここにもたちはだかる「英語」の壁。私は27歳で留学して、自分の語学スタートの遅さを痛感した口であるから、40の手習いで苦手の英語を克服、というのもすごいし、そこに紹介されている「歩く国際標準」(どゆこっちゃ?)たる大先輩のことば「傷を負わせたら殺せ」(どゆこっちゃ!)など、まさに「戦記」そのもののチラ見せ加減も、興味をそそられる。


そうそう、XPになってから、なんかコードの体系がかわったみたいなんですよね。中国語で私の名前を入力して、うっかり日本語モードのままだったら、なんかむかつく漢字に変換されていたのが、その後、どちらも同じ漢字になりましたもん。そして、世間からその存在を抹殺された感のあるビスタの時も、ほぼすべての関連ソフトを買い直させえられたが、あれはコードは関係なかったのか? ようわからん。とにかくそれらのせいで、いぜん作った中国語の資料は、いま開くと訳の分からない文字列の羅列になっている。もともとなんて書いてあったか、なんかをどうか換えたらもとに戻るらしいが、いまだに分からない。しかし、その困ること以上に、検索がずっと容易になったりと、日中変換が統一されたことで受けた恩恵の方が大であった。


インターネットはやりかけのころは、これが普及したらいろんなことを英語に一本化せざるをえない、みたいな話を聞いたような気がするけど、時代が進めば進むほど、多言語への配慮が見られるようになった気がする。さて、これからはどうなるのでしょうね??