油ハネ注意

オクラのフリッターもどきを作っていたら、油が目の近くと右中指にはぜた。目の方は、ほんと目尻ギリギリのところというか、もう数ミリずれていたら目の中に入るところだった。これは、運がよかったのか、それとも、目の中に入る前に、ちゃんと反射神経が働いて目を閉じてくれるのか。油のハネ速度と反射神経はどちらが速いのか。そんなことが気になったりした。また、祖母が料理をしているときに、やはり目の近くに油ハネがあってほんと危なかったとかいうことを言うてたな、ということを思い出したりもした。でも私は祖母と一緒に暮らしたことはない。たまたま、家族で帰省しているときに祖母にそんなことがあったのか、それとも、母の病気の時に一時的に祖母がいたときの話だったのか、それとも、話に聞いた記憶の中で勝手に映像化してしまったのか、それすらもさだかではない。前後関係がまったく不明なまま、数十年も前の1シーンだけが切り取られ、脳裏にしまわれていたのだった。