あのメロディの正体


2011年1月22日付朝日新聞夕刊
 ひびき紀行 35 信号ラッパ(広島県) 
 世紀をまたぎ時つげる 明治日本の調べ


バルブがないのに音程をかえるラッパは演奏が難しいやろなと思うけど、
ブブゼラもそうみたいやね…


いや、ブブゼラではなく、ラッパの話やった。
この記事をとりあげたのは、以下の部分を書き記しておきたかったからだ。


 国内初の信号ラッパの教習は幕末の1866(慶応2)年とされる。
 フランス人教官が江戸城を守る歩兵に教えた。
 1885(明治18)年に日課から礼式、行進かで陸海軍統一のラッパ譜221曲が制定された。
 (中略)胃腸薬「正露丸」を製造し、ラッパのマークが社章の大幸薬品のCMソングは
 ラッパ譜「食事」だ。

この記事では「正露丸」がほんまは「征露丸」、つまりロシア征伐を意味する名前だったということは
本旨とは関係ないので書いてなかった。私自身はこのことを、世界史の授業で
日清・日露戦争を勉強した時に、先生が余談でおっしゃったことで知ったのだと思う。


そう、水道から出た水を直接飲めるという国は、世界的にもめずらしいのだ。
中国人にそれを言うと、すごくびっくりされる。
(あと、たまごが白いというとびっくりされる。さらに、中国で一般的な茶色の卵は
日本では白いたまごより高いことが多い、というと、もっとびっくりされる)


んで、外国に出兵したときに、現地の水や食事で下痢をする兵士が多く、
それをなんとかするために、この「征」露丸が作られたのだ、とかいう話だったと思う。


しかし、薬の名前だけじゃなく、あの


111 11 333 33 1・313 555
(みっつの5は下点あり)

   
というCMソング(分かる人には分かるかな?)も、ばっちり戦争と関わっていたんだということを
この記事で初めて知った。また、これらのラッパ信号が、明治ではなく、すでに
江戸時代に伝わっていたことも知らなかった。
江戸城にラッパ、不思議な取り合わせだなあと思う。


↓このラッパが「食事」の信号をかなでていたのだ。

正露丸(セイロガン) 200粒

正露丸(セイロガン) 200粒


↓こんな本もあった。

正露丸のラッパ―クスリの国の図像学

正露丸のラッパ―クスリの国の図像学