NOVA2読了
『NOVA2』は
・書き下ろし日本SFコレクション
・大森望責任編集
と銘打たれたSF短編集で、
12人のかいた12話が収録されている。
それぞれの話の題名がかいてあるページをぱらりとめくると、
大森氏による作者の紹介や経歴、人間関係、エピソードが述べられ、
それもあわせておもしろい。
大御所たちの力作はもう私の手に負えないのでおいておいて、
上記の記載とあわせて個人的に印象に残ったモノを。
ハロワ通いしつつ図書館で頑張って小説家デビューを果たしたという
曽根圭介「衝突」は、途中から語り手の正体が分かる部分で、
これまでなんか歯にものがひっかかるような叙述の仕掛けが
ふにおちる、という点がよかった。
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昭和?のかおりただよう津原泰水「五色の舟」は
この話を読んだしばらくあとに、ほんとうに関節が反対になってしまう
障害があるのだと知って、びっくりした。
http://anima.x51.org/x/the_unclassifiable/ella_harper.php
また、津原氏の紹介として大森氏が紹介していた、
「まるきりSFじゃないにもかかわらず」SF誌に再録され
「まるきりSFじゃないにもかかわらず」SF読者の絶賛を博したという
「土の枕」という短編をむしょうに読みたくなった。
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円城塔のヨメ(関西で言うヨメであって息子のヨメという意味ではない)であるという
衝撃的な経歴があかされた田辺青蛙氏(こちらが女性ですよね?)の短編も
個人的には好みでした。きっとねこ好きなんだろうな〜、とほんわかした。