荒馬宗介死す

2010年7月22日付朝日新聞朝刊 ひととき すてきな「あらま」に感謝


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この投稿を読んで、「荒馬宗介(あらま・そうかい)」が活躍する
学研漫画の作者、山口太一さんが、6月に亡くなっていたことを知った。



この山口さんとか、和田誠さん、藤子不二雄さんのどっちか、は
私の個人的な感覚では、「止まっている絵」の範疇に属する。


うまく説明できないけど、どんなに躍動的な場面でも、
描線は静謐で静かな感じがする。それは、少年・少女漫画では一般的な、
Gペン的な(ほんまにそれで書いてるかは分からないけど線に動きがある)絵とは
また違った趣があって、私はけっこう、嫌いではない。



で、学研まんがに戻るが、「名探偵 荒馬宗介」は学研まんがひみつシリーズだと
思いこんでいたが、投稿を見ると、どうも「学習」に連載されていたようだった。



投稿者はちょうど両親と同じくらいの年齢なので、その娘さんも私と似たり寄ったりの
年の頃なんだろう。同じ漫画を読んで成長していたのだなあと思った。



そして、ぎざぎざの前髪で目が隠れていた(ような気がする)、
もうすっかり名前も忘れていた荒馬宗介をキッカケに、幼い頃を思い出して
ひとしきり、懐かしさにひたっていた。