能楽の伴奏の仕組み


2009年11月16日朝日新聞夕刊 仕事中おじゃまします
 父に負けぬ 命の音色
 能楽師葛野流大鼓方 亀井 広忠さん


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見出しを入力して初めて、「太鼓」ではなく「大鼓」だと分かった。
中国語もそうなんですけどね。大鼓・小鼓。
逆に、日本語がなぜ一般的には「太」鼓なのだろうかと考えてしまう…。



本題に戻ると、私はまったく能楽はシロウトなのですが、
能楽の伴奏、つまり囃子方(はやしかた)には、記事によると4種類の楽器があるそうです。
楽器の種類と役割は以下のとおり。



・笛:曲を彩る
・小鼓:華やかな音色
・太鼓:リズムを担う
・大鼓:掛け声と気迫でほかの楽器のよさを引き出しながら、囃子方をまとめる。


記事の表現を借りると、大鼓は

 「地謡を率いる地頭(じがしら)とともに、
  舞台を引っ張るコンサートマスターのような存在」

なんだそうだ。


これが中国の戯曲だと、打楽器、とくに板・鼓は、リズム・テンポをつかさどりながら
主奏楽器(京劇なら京胡、昆劇なら曲笛など)とともに指揮者の役割をする、てな
感じになるのだろうか。


あ、ほんなら、能楽における「指揮者」とは誰なんだろう…。
この文脈なら、指揮者が地頭、コンマスが大鼓、ちゅ〜ことでよいのかな??