民謡・労働歌

2009年10月9日朝日新聞 ニッポン人・脈・記
 我ら さかな族〔5〕 心をひとつに大漁の歌



冒頭に演歌「兄弟船」が出てくる。私はなぜか吉田戦車の漫画の一こまが出てくるが、あれは「こぶし」を追求する火星田マチ子(表記はこれでよかったのだろうか)の話であったろうか。でも、ひとまずこの連載記事とは関係がない。テーマは「漁の歌」だ。


「兄弟船」から民謡「ソーラン節」に話は及び、そして「大漁唄い込み」(とだけ聴くと分からないが「エンヤートット」とあるので、ああああれか、と民謡シロウトの私にもなんとか見当がつく)へ。で、この「大漁唄い込み」を広めたのが、「「民謡」の名付け親でもある後藤桃水(1880〜1960)。」 ん、名付け親だって?? この一文がわたしをしこたま驚かせた! 民謡って造語だったのか。しかも、その言い出しっぺが分かっていたのか、と。


中国語では「民歌」になるのだが、確かに言葉が違うということはルーツが違うということだ。漢語からきているのではないことは分かりそうなのに、あまり気にとめていなかったのだった。