お気に入り短歌・俳句

この日付の朝日新聞朝刊「俳壇」「歌壇」より

・秋うらら枕くらゐのパンダの子(芦屋市 瀬戸さん)

・あきばれやそうじせんたくものわすれ(静岡県松崎町 佐藤さん)
金子兜太評:十句目佐藤氏。ついでに漢字も忘れたか。試みや良し】

・それにしてもいい子だったと思い出す息子の拒みし縁談相手を(三原市 岡田さん)
【馬場あき子評:第1首はご子息の嫁取りに一喜一憂する親の迷いが多少ユーモラスにうかがえる。】

・夜店みて買ひし銭亀藻をつけて髯(ひげ)の息子と同じひとり身(尾鷲市 室谷さん)
→どちらも息子さんの話だけど、やっぱり心配なのかな。

・里に熊、狸、猪、白鼻芯、鹿が現れ田畑を荒らす(厚木市 石井さん)
→「ハクビシン」の漢字表記を初めて知った。しかしいろんな動物が現れるんだなあと思う。

・ぶら下がるパンは上から攻めるべしライオンの獲物襲ふがごとく(東久留米市 関沢さん)
→たかが、と言ったら悪いけど、でもすごくマジにやってるのが面白い。

・水もまた粒だと化学の先生はコップの水に見ているすき間(館林市 阿部さん)
永田和宏評:阿部氏、H2Oの粒と粒との隙間が見えれば素晴らしいのだが。】


この日は松田姉妹とお母さんがそろって選ばれていた。
選んだ佐佐木幸綱氏のひとこと:第六首以下三首、塩尻の「短歌フォーラム」で松田姉妹が講師になり穂村弘の司会で自作について喋った。