お気に入り俳句&お気に入り短歌&翻訳できない世界のことば

●この日付の朝日新聞朝刊「俳壇」「歌壇」より

・いつまでも子猫でゐれば飼へるのに(伊賀市 西澤さん)
【稲垣汀子評:二句目。子猫の可愛さと、育つ先のことを思って迷う作者のあきらめ】

・欠伸(あくび)する猫を眺めてゐる吾も欠伸が出さうな連休の午後(本庄市 福島さん)

・見栄張りて募金箱につきあうにパンの耳だけで夕食すます(ホームレス 坪内さん)
永田和宏評:坪内氏、「見栄張りて」は照れ隠しであろう。尊いパンの耳だ】
→この句は高野公彦氏からも選ばれていた。照れも何も、こんなぎりぎりの生活の方が募金に応じるなんて。「貧者の一灯」を地でいってる。それに比べて私は、と思う。


●同夕刊コラム「葦」には、「翻訳できない世界のことば」が取りあげられている。訳せない日本語として「ボケッと」が挙げられていた。中国語でいえば「发呆」だろうか。ちょっと違うだろうか。とにかく英語にはなさそうだということがわかる。

訳しにくい言葉:隐患。あといっぱいあるのに思い出せない。ぐやじい!!
そういえば米原万里が「だじゃれはやめて」て言うとったな・・・。