お気に入り短歌&俳句

この日付の朝日新聞「歌壇」では佐佐木幸綱選が10首すべて動物短歌という珍事が(佐佐木氏本人もそう書いている)。銭形海豹(アザラシ)1、狸2、猿1、野ネズミ1、ウサギ・キツネ1、鼬(イタチ)1、シカ1、カイツブリ1、緑鳩(あおばと)1。表記は原文のまま、ウサギ・キツネは1首の中に登場する。そのなかでのお気に入りは

・年老いた狸一頭侵入し薪の隙間にかくれたり半分(村上市 北里さん)
佐佐木幸綱評:第二首、薪置き場の小屋か。狸は菱なのだろうが、「半分」がユーモラス。】
村上市って調べたら新潟だった。積雪から避難してきたのかな?

・からっぽの畑にひかる自由のしるし縦横無尽狸のアート(町田市 村田さん)
→たまたまお気に入りがどちらもたぬき関係だった。「からっぽ」「ひかる」「しるし」のかな表記と「縦横無尽」の四文字熟語がいいなあと思う。


同「俳壇」より

・日向ぼこ日本は海に寝転んで(長野県川上村 丸山さん)
金子兜太評:丸山氏。日本列島自体が太平洋に寝転んで日向ぼっこの印象。自分もその列島の一人】
→この句は長谷川櫂氏にも選ばれていた。私は浮いているというより、うつぶせに浮いて上半身をそらして顔をあげているようにみえる。


・いつまでも猫のため在る春炬燵(堺市 奥村さん)
→ねこの日なのにねこ句はこの一首のみで残念!



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