おきにいり短歌

この日付の朝日新聞朝刊「歌壇」より

・山羊小屋に山羊が一ぴき角を振る雨がやんでも山羊は一ぴき (松阪市 こやまさん)
→山羊を「一ぴき」だけ飼うというのはどういう状況なんだろうか。


・弁当を広げた途端襲われて空揚げチキン大空を飛ぶ (三鷹市 大谷さん)
→散文ぽいが短歌なのか。


・適中打ここぞの折りに出ぬ阪神思えば妻より長き付合い (舞鶴市 吉富さん)
→「出ぬ」というのは最初「“いでぬ?”これって肯定形? いや肯定は“いず”だったっけ?? いや、そもそも素直に“でぬ”でいいのか?」と混乱してしまった。でも阪神だから「でぬ」でいいのか。


すべて永田和宏選。打ち込みながら気づいたが、一首目は松阪なのに牛でなく山羊ってところがもしかしてキモなのか? 二首目は「唐揚げチキン」でなく「空揚げチキン」だからええのか。三鷹市だけど犯人はカラス? 最後、大阪やと思ったら舞鶴だった。