お気に入り短歌&俳句

この日付の朝日新聞朝刊歌壇&俳壇より

・添い寝した猫の出ていく朝寝かな(我孫子市 江里口さん)
長谷川櫂評:三席。あまりもの朝寝に、さすがの猫もあきれたか。

・冬の朝亀が死んでた十八年黙って子育て見ていた亀が(名古屋市 磯前さん)
永田和宏評:亀と共にあった日々、それは子育てに奮闘してた日々でもあった。亀の死はそんな記憶の一部の欠落のように悲しい。


・けが負いし亀の引き取り知られしのち迷子の亀が持ち込まれくる(福岡市 松本さん)
馬場あき子評:第四首の亀引き取りの困惑も面白い。


・わが庭をゆくかのように団地猫人はほとんど籠もりて暮らす(坂戸市 山崎さん)