中国の軍所属の楽団

この日付の朝日新聞朝刊に、「中国軍の台頭 どう分析」と銘打って、米海軍大学の中国海事研究所の4人の専門家の意見を載せている記事があった。そこでふと目にとまったのが、ナン・リー(李楠さんとかそのへんだろうか?)教授の以下の一言だった。

習主席の試み(引用者注:軍の再建策など)は、中国軍の中で多くの不満を生んでいる。例えば、軍楽団は報酬を得てきて外部活動ができなくなった。


中国でテレビを見てると、歌手が軍服で歌っている光景をよく見掛ける。各軍には文芸工作に従事する人々が居て、こういう人々が活動しているのだ。二胡でいうと陳耀星とか秋江とかが、CDジャケットや譜面の表紙に軍服で写っている。そういう人々の生活が、しんどくなるということだろうか。


いろいろな国立楽団、広播とか中央とか、そういう楽団員たちの待遇も、いぜんほどよいものではなくなっている、という話を聞いたことがある。もちろん、その傾向は中国だけでなく、日本でも(特にここ大阪でも)見られることではあるけど、音楽で暮らしていく、ということがますます厳しくなっていることが悲しい。