ピアノランド

この日付の朝日新聞土曜版(赤be)に、作曲家・ピアニストの樹原涼子さんの記事があった。22年前にバイエルに変わる新しいピアノ教則本『ピアノランド』を出版、ロングセラーになっているそうである。バイエルで育った自分としては、ちょっと興味をひく内容だった。また、音大出身の知り合いの方が、「いまはバイエルは使わないんですよ」とおっしゃっていたが、その方がいってたのはもしかしてこのピアノランドのことだったのかもしれない。


原涼子さんのHPに詳しく載っている。
http://kunitachi-gakki.co.jp/pianoland/pianoland/


ここに書いてある

ピアノは両手で弾く楽器だから!
はじめから大譜表で両手を使う

というのはなんかとても納得できる。大人になってから何かの曲をマスターしようと思うとき、基本的には、初見の状態から両手で弾くようになった。そっちのほうが、音のつくりとか、こっちが楽しているときこっちが動くんだなとか、全体的な動きとして脳が理解するような気がするからだ。


(もちろん、ちょっとした確認のためにときどきざっと片手ずつさらうことはあるけど。
また、二胡では左右バラバラの練習方法がピアノより有効だと思うけど。)




ただ、バイエル=難しい・楽しくないという指摘があるというのは、大人になってから知って、まあ分からんことはないけど、しかし、個人的には難しい・楽しくないという感想を抱いたことがないので、あまり実感は湧かない。あと、バイエルの副教材として使われていた、表紙がカラーの、クレヨンで描いたような個性的で印象的なさし絵がいっぱいある薄い本もとても気に入っていたのだが、書名がどうしても思い出せない…。たしか「たたーるじんのうた」とかが載っていたんではないかと思うけど。