年末の準備その3 & チキンレース

この日、古新聞をちり紙交換に持って行ってもらう。あらかじめ電話はしていたが、ちゃんとおじさんをつかまえることができた。


また、勤務先の某大学の1コマ分の成績を集計した。



それ以外の時間はずっとインデザインを触っていたが、本の中で文章では伝わりにくいなと思った部分を自分で写真とってみて、その画像処理をしていたが、ものすごく時間を浪費した。


で、その作業の間、くりひろげていたチキンレースがある。それは、きょう届いた12月分の「電気ご使用料のおしらせ」が発端だった。今月の使用量は183KWh。そして伝票に「前年同月ご使用量」も書いてあったが、262KWhで、-30%減とある。これをみて、いろめきたった私は、もうぜったい一人の時は電気ストーブを使わない、と決意した。例年ならこの時期は北京に行っている。北方は暖房ががんがん効いているのが普通だが、私が常宿にしているユースホステルは暖房の利きが弱くていつも室内は寒くてたまらない。北京よりは大阪の冬のほうがずっと暖かいし、しかも湿度も高いからのどを痛めないし、まだマシだと言い聞かせる。


とはいえ、暖房費けちって風邪を引いて医療費を使ってしまうと元の木阿弥なので、そのへんは自分で慎重にみきわめ、ほんまにやばそうだったら体調を崩す前に潔くストーブをつけないといけない。とにかく、湯たんぽを使い、寒気を感じたら感じなくなるまで重ね着をし、あったかいお茶などを飲みながらやりすごす。


で、きょう一日、やや鼻水は出たが、なんとか暖房器具を使わずにすんだ。デジタル時計に付属する温度計がもしまともならば、このときの室温はだいたい12〜15度くらいだった。気分的には5度くらいな感じだったが、以外とぬくいもんだと思う。



さて、このチキンレース、いつまでつづけられるだろうか。


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この日の新聞に


「読むこと・書くこと」人間の尊厳取り戻す喜び


という見出しの記事があって、バーミヤンの識字学校での活動を紹介していた。それを読んでいて、ふといぜん訪れた中学校のことを思い出した。



とある書類を保護者の直筆で書いてもらわなきゃいけないという状況で、その保護者の方は日本語がほとんど話せない、書けない。そこで学校の方が書いたものを、一字一字、一生懸命書き写しておられた。それを、私や学校の先生方、そしてとてもはかなげで寡黙な生徒さん(娘さん)が、かたずをのんで、じっと見守っている。


とくに、ひらがなが書きにくそうだ。きっと、中国の方から見ると、このぐにゃぐにゃした文字はヒエログリフのようなものに感じられるのかもしれないなあと思う。しかし、漢字の部分は、すっすっとはやくきれいに書いていく。中国の簡体字と日本の常用漢字は違うけれど、上手に写していく。


そこで気づいた。学校の方は、日本語ができない保護者の方のために、あえてひらがなを多くして文章を書いたけど、それは、中国の方にとっては、逆なんだなあと。


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もひとつ、その日の新聞で、「円と元、互恵の合意」という見出しの記事があったけど、なんか気になった一文。

(前略)香港での人民元建て債権(点心債)、中国本土での人民元建て債権(パンダ債)、日本での円建て債券(サムライ債)を発行しやすくする。(後略)

なにこの括弧の中の債権の名前・・・マジ?