中国の薬
仕事を1件終えると、午後に時間があったので、大掃除をかねて、今年の1月に北京でひどい熱が出たときに病院でもらった薬を始末することにした。地獄のような作業だった。
錠剤の中身をぷちぷちと出してゴミ箱に捨て、外側は容器・プラへ。そのあと、少しだけ残った赤い飲み薬はどうしようかな、台所に流すのは良くないと思って、ゴミ箱の中のチリ紙とかが吸いとることを期待してゴミ箱に捨てる。ここまではよかった。
そして、水に溶かして飲むタイプの粉薬。これも中身だけゴミ箱に捨てるが、けっこう量があったので、漢方くさいなんともいえないにおいが部屋に充満する。ここでちょっとヤバい予感がした。
そして最後かつ最大の難関がコレ!!!
●名前からしておどろおどろしい↓
これを飲むのが、本当に苦痛で苦痛でたまらなかった。なんというか、味が形容しがたい。まずいと苦いと生臭いを足したような。しかもストローで吸うので、なかなか減らない。「けっこう高いもんだ」と言われ、必死で数本飲んだが、残ってしまい、「高いからもったいないかな…」とうっかり日本まで持って帰ってきたものの、もう二度と飲む気がせず・・・。
で、これを捨てるのがまた大変。小さな穴をあけても、振っただけでは数滴ずつしかでてこない。かといって吸うのはイヤだし、スポイトを1つ使い捨てる気で使ってみたが、スポイトの先が穴に入らない。金色のふたをこじ開けようにも開かない。
しかたなく、ゴミ箱の上で辛抱強くビンを振りまくったが、ものすごく時間がかかるうえ、液のニオイが部屋中に充満。耐えきれずに中国で買った布マスクをしたが、しかしこのままでは、ヘンなニオイが部屋にしみついてしまう。今夜、家の人が帰ってくるのに・・・。
んで、意を決してふたをペンチでこじあけるがダメ。最後の手段として、付属の穴開け用のやつで開けた後、マイナスドライバーをむりやりねじ込んで穴を広げたら、数滴多くでるようになったが、まだまだだ。ままよとばかり、手に液がつくのもかまわず、さらに大きいマイナスドライバーでぐりぐり広げると、まあなんとか液が出るペースがあがってきた。
1本、また1本。あの漢方くさい粉末に、蛇キモのニオイが合体して、マスクをしても思わず口呼吸になってしまう。1箱終えてまた1箱。もう最後にはぐだぐだになりながら、やっとこさ最後の1本を終えた。
すかさず、ゴミ袋をぎちぎちに結び、さらに別の袋に入れてまたぎちぎちに結ぶ。ふだんはゴミを出しに行くのが面倒なので外出ついでに持って行くために玄関先に起きっぱなしにするのだが、今回ばかりは速攻で1階のゴミ用コンテナに捨てに行った。
これで、なかなか捨てられなかった薬を来年に持ち越さないで済んだのだが、しかし、しんどかった・・・。
******
●ふと帰りがけに思ったこと。
自分は褒められて伸びるタイプなので、しかったり注意したりするのが嫌いというかイヤ。
だから、学生さんに対しても、なんかそういうのイヤ。
でも、そうせざるを得ないときもあるし、しかももし自分の子どもが逆のタイプ(つまり怒られて何くそと奮起するタイプ)だったらどうするんだろうと思った。