台風が来る…&それでも日本人は戦争を選んだ


台風がきて、職場Aの仕事は1件キャンセルで2件になる。そして職場Bの仕事は、HPで調べたら午後3時までに暴風警報があれば休み、とある。


しかし、職場Aの仕事は4時までなので、3時時点の警報状況は確認できない。しょうがないから、職場Bの責任者へ、これから行く旨をメールして向かう。


職場Bの仕事は夏休み明けの初仕事。しかし、けっきょく教室には誰も来ない。もしかして休校だった? でも、きょう会って会話を交わした人々からは、そんなことは一言も聞いていない。時間通りに来る子より遅れてくる子のほうが多いので、いちおう30分待ってみる。待っている間ヒマだから、廊下からモップを見つけてきて、この際とばかり教室を掃除する。


そしたら、「残っている生徒はすみやかに下校しなさい」という旨の校内放送が入る。・・・ということは、きょうは休みだったのか?? 


とりあえず下に戻る。そこにいた先生方に「今日は休みだったんですか?」と聞くと、「あら〜」という感じで事情を説明してくださった。なんでも、1限くらいから急に休校になったんだそうだ。私はそれから帰宅した。



それにしても、はるばるここまで来て、駅から職場まで移動した6時ごろに雨脚が最強になり、女子高生がきゃあきゃあいう声を尻目に、スラックスが透けるくらいずぶぬれになってここまで来て、けっきょくやったのは掃除だけというむなしさ。私がここまで校内はスリッパで移動するが、雨で濡れてつるつるのコンクリートの上で滑り、変に手と膝をついて体中が痛いのも腹立たしい。しかも、似たようなことが以前にあって、連絡がきちんとこないことに対する怒りはこれで2度目だと思うと、さらにイライラしてくる。



しかし、電車の中で加藤さんの本を読んで、ときどき加藤さんすらたじたじとさせる高校生との丁々発止のやりとりと(しかしこの高校生はほんまに頭がいいなと思うし、その意見をうまく受け止めてさらに話をひろげたり、正解へののヒントを提示したり、とほんとうに素晴らしい)、ユーモアあふれるコメント、そしてなぜ日本は戦争に向かったのかという深い洞察をうかがっていると、だんだん、そんなやりばのない怒りも忘れ、本の中にひきこまれていった。


そして帰宅後、うったえるように今日の出来事を家のひとにぶちまけると、「そういうことはメールじゃなく、とにかく電話で。来るのをにおわせるだけじゃなくて、きちんと「今日は警報が出てるけどあるかないか」ということをずばっと聞くくらいじゃないとダメ。」と言われ、そうだなあ、確かに私も悪いなあと思った。



そのふたつのおかげで、ようやく怒りはおさまったけど、しかしさんざんな一日だった・・。