ねこ俳句


2010年11月13日朝日新聞夕刊
 言葉のスピード 「小説と異なる」
 川上弘美さん初句集



***

いま朝日新聞朝刊に連載小説を書いてらっしゃる
川上弘美氏についての記事がありました。


あ、俳句も作らはんのか〜、と思って見てみると、
このような句が載っておりました。


秋の夜(よ)や 古家(ふるや)の屋根に 猫うじやうじや



旧カナの「うじやうじや」が、えもいわれぬ味わいをかもしだしています。
ちょっと、もりみ(私が森見登美彦氏に勝手につけている?愛称)っぽいというか
ほんのりとおかしみが漂う感じの擬音だな〜と思いました。

でも、ねこはねこ団子というか、よくムダにかたまっていることがあるので
ほんとうに「うじやうじや」してたんだろうなと思いました。


この句は、その初句集『機嫌のいい犬』(犬かい、と思わずつっこみ)に載っているそうです。


機嫌のいい犬

機嫌のいい犬



★補記:森見氏の愛称について、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E8%A6%8B%E7%99%BB%E7%BE%8E%E5%BD%A6
には

 
  愛称は「モリミー」(ただし、本人はこの愛称を気に入っていない旨、発言している)。


と書いてありました。

でも私はひらがなで呼んでいるし、語尾も伸ばしていないので、セーフだと思います。