北京最終日

飛行機は14時20分発なので、11時を目安に宿を出ることにする。


7時半にZS先生から電話があり、朝食を食べに行くかと聞かれたが、
胃がしんどいから饼干を食べたのでもうけっこうです、と断る。
豆腐脑をテイクアウトするか?と言われ、それも大丈夫です、と断る。


ところが、8時頃、先生が巨大な保温容器に豆腐脑をいれて持ってきてくださった!
正直、わあどうしよう、と思ったが、炒肝儿じゃなく豆腐脑だったら
なんとか食べれそうかな、と覚悟をきめた


それから、いろいろ作業を始め、10時頃に先生がそろそろ豆腐脑を食べなさい、と言う。
そっと口にすると、やはりおいしい。
それと、先生に咸菜を勧められ、内心気が進まなかったが、たくわんを千切りしたようなそれを
豆腐脑に入れてかきこむと……これが、意外と美味しいのである!!


ちょっとした酸味もあり、それが、どちらかというとぼんやりした豆腐脑に
鮮やかなアクセントを与え、がぜん、食欲が湧いてきた。


けっきょく、巨大円筒保温容器の中の豆腐脑と先生が持ってきた咸菜を完食してしまった。


おととい、「北京ダックをあなたに食べさせたい」とおっしゃっていた先生の申し出を
ありがたかったが丁重におことわりした後ろめたさがあったが、この豆腐脑+咸菜の
すばらしいコラボに、私は満面の笑顔で、「北京最後の日に、こんなに美味しいものを
食べさせてくださって、私はすごく嬉しいです。先生、ほんとうに感謝しています!」
と、ありうるかぎりの心を込めて、先生に伝えた。


先生はとても嬉しそうに笑った。


***


14:20の飛行機は行きと同様、かなり遅れて(時刻チェックを忘れたがたぶん30〜40分くらい?)起飞した。
関空についたら、むっとする風が圧倒的な質量を感じさせるように私に吹き付けてきた。


機内で見た朝のニュース録画で大阪38度て言うとったから覚悟はしていたが…。
辟易のあまり、おもわずタカアンドトシの口調で
「熱帯か!!!」と心の中でつぶやいてしまった。


***


家についたのはもう8時も回った頃だった。
食事を作る気力が湧かず、外食することに。


徒歩1分の店は満員だった。
さてどこへ、と思ったとき、たまたま思い出したのが、
最近オープンした立ち飲みやさん。


しんどいから立ち飲みじゃなくて座り飲みにしよう、
もしテーブルが空いてなかったら別のトコに、と方針を決め、
いざ店に。
幸い、1つ空いていたので、そこに陣取った。


ここのおかずはすごく少量で安く、ごくごく少人数でいろんな味を楽しみたい人にはうってつけ。
売りは、セルフサービスで小瓶を持ってきて飲むタイプの焼酎だが、
家の人は日本酒、私は梅酒を頼んだ。


しかし、この梅酒が、なんと芋焼酎ベースなのである。
リキュールや日本酒ベースは飲んだことあるけど、焼酎、しかも芋?
芋の香りと梅の香りが同時にするのかしらん、とか思っていたのだが…


これがまたうまいの!! これまで飲んだ梅酒のなかで、いちばん後口が軽く、
梅酒独特のあのべたっとするような感じ(それも嫌いではないのだが)が全くないのである!!


…ちょっとファンになりそうな予感がしましたがな。


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