ブラームスの子守歌

ウィキに原曲の譜面の画像あり
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%90%E5%AE%88%E6%AD%8C_(%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%B9)


5名による日本語訳詞が載っている。他サイトによると、一番有名なのは堀内敬三の訳詞だという。
http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/buraamusuno.html


●この日付の朝日新聞朝刊「俳壇・歌壇」より

・仔猫鳴く鳩鳴く夜のアテネかな(ドイツ ハルツォークさん)
・蕗の葉に雨宿りする子猫かな(横浜市 神尾さん)

→フキの葉っぱにすっぽり入るサイズのこねこ。一方ではアテネの夜ににゃーにゃー鳴くこねこ。
なんか「世界猫歩き」みたい。

春にはこねこがうまれ、そのこねこを人が詠む。一方でこんなことも。

・犬に吠えられ遠足の列歪む(高山市 大下さん)

犬はほんとに急に吼えるからびっくりするよね。

一方で文明との戦いも。

・新参の自動掃除器(ママ)家中を探索し猫遠まきに寄る(島田市 水辺さん)

→ルンバみたいなやつだろうか、「遠まき」に警戒するねこ。しかしいずれは乗りこなすようになるかもしれない。

そういう動物たちに対して、人間は悪意がある。

・春うらら空巣に遭いしが全被害七〇円のためオマワリ呼ばず(ホームレス 坪内さん)

すみかを持てずぎりぎり最低限の暮らしをしている人から、さらに何かを奪おうというのはいったいどんな人なのか。なんか暗澹たる気持ちになるけど、坪内さんはそれを「春うらら」とさらっと詠っている。

それとも、春うららののどかさが、悲しさをより一層深めるのだろうか。