鳥取地震

発生時、私は電車の中にいた。乗る予定だった電車に乗り遅れたが、この電車でも余裕で職場につく。しかし、車内で一斉にスマホ地震警報が鳴り響き、空気が凍った。電車が止まった。電車は高架の上。ゆれは全く感じないが、心拍数が上がってくるのが分かった。

しばらくして、スマホを調べていた横のカップルの男の子のほうが、震源地は鳥取らしいといっているのを耳にした。止まったままの車内は、すこし緊張がとけるような感じになった。私はスマホで勉強用のPDFを読みだした。

停車時間が5分、10分と長引いてくると、だんだん焦りだし、代替交通手段をいくつも検索し始める。パソコンと違ってなんか調べにくい。出発時間を変えて何パターンも検索し、メモっていく。

電車が動き始めたのは止まってから20分後。もう1つ電車の乗り換えがあるが、それに間に合えばなんとかいける!と思った。しかし、ホームに行くと電車は出た後。別のお客さんに説明してるのが聞こえてきたが、しばらくとまったあと、団子になって出て行ったそうだ。なぜその2本目を少しだけ待ってくれなかったんだろうか。次の列車は運行はしているが、徐行運転のため何時発とはいえないという。ごった返すホームで、職場に遅れる旨を連絡した。

しばらくたってやっと次の列車が着た。普通は次の次の駅で降りて歩くが、そこをバスに乗っていくと決める。バスならダイヤはそう乱れてないだろうと踏み、ネットで調べて×時のバスに間に合わせることを目標にした。

結論からいうと、開始時間ちょうどくらいには到着することができた。しかしコピー等の準備が必要なため、実際に行けたのは10分遅れくらいだった。教室に入ると、なぜか電気が消してあって真っ暗な中、学生さんは机に伏せて寝ていた。なにがどうなってこうなったんだろう。不思議な光景だった。