人魚姫&リリカル

●日曜の深夜にラジオを聞く機会はあまりないのだが、この日は一日中ずーっとつけっぱなしにして、夜も遅くなると「ラジオシアター 文学の扉」が始まった。いぜんテレビでやっていた「日本昔話」のように、この「ラジオシアター」も男女2人だけがすべての登場人物をこなすというシンプルなラジオドラマで、この日の内容は「人魚姫」。知ってる話だからああな〜んだ、と思ったけど、子どものころに絵本「にんぎょひめ」で読んだくらいなので、あまり細かいところは忘れていて、聞いているうちに「あっそうかしゃべれなくなる設定だったんだ。だから自分が助けたって言えなかったんだな」「こんなくだりあったっけ??」てな感じで、かなり新鮮だった。

ラジオは前後編なのか、オチまではやらずに、足が生える薬をもらうあたりで終わってしまった。すると、なんか続きが知りたくなってたまらず、青空文庫で探してみたが見つからない。こんな有名な話がないわけないじゃん、と思って、似たような題名の話を開くと、どんぴしゃり。それが「人魚姫」だった。

人魚のひいさま
DEN LILLE HAVFRUE
ハンス・クリスティアンアンデルセン Hans Christian Andersen
楠山正雄訳
http://www.aozora.gr.jp/cards/000019/files/42383_21527.html

「ひいさま」ってなんか和風だなあ。ぼんやりしか覚えていないけど子どもの頃の絵本によって提示された状景と、ラジオを聞いたり、「人魚のひいさま」を読んだりして頭の中で思い浮かぶ状景がかなり違うことに驚いた。(ひいさま、の方にはたまに挿絵がついているが、自分の想像とあまりにもかけ離れすぎているのでほとんど影響しない)。


●おまけ
自分は「リリカル」という言葉の意味を間違って覚えていた。「マジカル」とかと混ざってたみたいで、「不思議な・ヘンな・エキセントリックな」みたいなもんだと思っていた。実際は

lyrical 叙情的。叙情詩的。

だって。ぜんぜん違うじゃん。
頭のなかの思い込みを訂正するのにかなり時間がかかりそう・・・。