ナーダム−賽馬

朝日新聞10月10日付朝刊 きょうの番組から
地球イチバン(NHK)夜10:00

モンゴルで年に1度行われる伝統の祭り「ナーダム」での「長距離競馬」は、6歳から13歳の子供たち、延べ1万人が騎手を務め、数十キロに及ぶ長距離を競う。子供たちは物心がついた時から馬と触れ合い、馬との暮らしを通じ、生きていく“すべ”や“人間性”を養う。レースに挑む子供たちがどう成長していくのかを追う。


9時からのニュースの後、たまたまつけっぱなしにしていたらこの番組があった。最初のうちはうとうとしていて、そのうち音声だけがぼんやりと耳に入ってきて、それがなんか馬のレースに関わることが徐々に分かってきて、薄目をあけて画面を見だして、やがてナーダムのことを取りあげていると分かり、そこで突然むくりと起き上がって最後まで番組を見た(最初から見たかった…)。


写真でしか見たことがなかった「賽馬」の世界が、映像を伴って目の前に繰り広げられた。この光景を脳に焼きつけようと、その場の空気、風、草いきれ、馬のにおいなどを感じる気になってくるまでじっと画面を見つめていた。演奏時に、少しでもその雰囲気を思い出せるように。


それはその一瞬のレースではなく、ほんとうに長い間かかって、暮らしの中で常日頃から馬と接しながら学んでいくという時間のつみかさねがあったんだなあと思う。


あと、スタートの仕方がとてもぞんざいで(なんか前を不才でいる鉄板みたいなのがガタンと倒れてスタートする感じ)、カメラがずっと追っていた男の子は合図に気づかず出遅れてしまったということがあった。そんなところはほんまに大陸的だなあと思う。


******

賽馬:「上海の春」で作曲者黄海懐自身が演奏したバージョンの譜面。現行の「沈利群編曲」のものと比べてみて下さい。
http://www.chaodikong.com/article/2004/0515/213.html

こちらでは両方の譜面が載ってます。
http://www.qupu123.com/qiyue/huqin/p5318.html