大阪市内散策:下新庄〜梅田〜天王寺

GWのイベントは国内旅行。といっても、大阪市民が大阪市をめぐるのだが…。
利用するのは市民の味方、エンジョイエコカード(土日用)。大阪市営地下鉄・市営バス・ニュートラムが600円で乗り放題(平日は800円)。


行き先は下記ガイドブックに従う。

いしいひさいち  仁義なきお笑い (文藝別冊/KAWADE夢ムック)

いしいひさいち 仁義なきお笑い (文藝別冊/KAWADE夢ムック)



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●まずは下新庄をめざす。しかしこのへんには市営地下鉄は走っていないので、瑞光四丁目から歩くことにした。


途中、鶴橋で途中下車してお昼ご飯を食べ、新しくできた今里筋線今里筋線は家のヒトは初めて乗る)にしばらく揺られたあと、瑞光四丁目に到着。あらかじめプリントアウトした地図を確認してもなおとんちんかんな方向に進もうとし、家のヒトにどやされながらひたすら歩く。


かなり日差しはきつく、ねこ度が低い道を歩きに歩くと、上新庄駅が見えてきた。道は間違っていなかったようだ。ここでもう一息頑張って先に進み、なんとか最初の目的地、下新庄駅にたどり着く。


上新庄と比べ、かなり静かだ。高いところに行っても、ガイドブックにあったような川は見えない。仕方ないので、次の目的地である「のちゃんがサッカーしている公園」を目指す。


公園の名前は分かっているが、地図にはその名は見あたらない。なので、ただただカンに頼ってうろつくのみ。公園をみかけるときょろきょろして名前を見る、ということを繰り返していると、なんと、奇跡的に目的地にたどり着いたのだ!!


目印はこの手書きのドラえもん


ののちゃんはいないが、ヒトとハトはいた(ハトは写っていないが)。


ちょっと歩き疲れたので、しばらく公園のベンチで休憩。持参したお茶を飲み、目の前の店舗兼住宅のベランダのところで逡巡するねこの動向を眺めながら、次のプランを練る。この近くに、いしいひさいちのアジトがあったはずだ。駅と川の方向からだいたいの位置を推測し、行くべき方向性が定まった。「さあ行くか」と腰を上げて再び歩きはじめる。


3つめのポイントはすぐ見つかった。いくら「スタジオゼロ発祥の地」とはいえ、誰かがいまも暮らしていらっしゃるのだから、ちょっと遠慮してあまりぱしゃぱしゃ写真を撮るのは控えた。んで、ここに載せるのもそのなかの1枚だけにする。なんかほんとうにバイトくんが住んでいるような味のあるたたずまいだ。



ここまでで私がコーディネイト?した歴史探訪の旅は終了。あとは家のヒトの「きまぐれ」にゆだねることにする。



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●新大阪へ


また同じ道をひきかえすのは芸がないと言うので、もよりの地下鉄駅はどこか調べる。プリントアウトした地図はそのへんは載っていないので、持参した地図本を見ると、新大阪駅だったらいけそうだ。この地図本は前世紀に出版されたもので情報は古いが、幸い、現在地と地図とをつきあわせると方向が見当ついたので、とりあえず歩き出してみる。



道路は次第に遠くに見えていた高架に近づき、それからしばらくは高架とつかず離れずの状態が続く。まったく行き当たりばったりの行程だが、そのうち、ふと遺跡?らしいものに出くわした。どうやら、このへんは誰かが掘った水路跡らしい。


現在では水路はもはや見あたらないが、道路に白や水色の石が敷いてあって、ちょっと水路っぽい雰囲気をかもしだしている。


明治頃まで、多くの人々がこの水路の恩恵を受けていたようだ。


やがて高架沿いの道は大きな通りに出た。そろそろ「新大阪」に近づいてきたらしい。そこで、意外なものに遭遇。写真をみてもよく分からないが、こんな車がぶんぶん通る不毛?そうな大通りに、ねこがいたのである。


ちょっと近づく。じゃりが見事な保護色になっている。


途中で見掛けた教訓めいたもの


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●梅田

なんとか新大阪駅について、ほんじゃこのまま帰るかな、と思っていたら、家のヒトのきまぐれで梅田に行くことに。さては此奴、最近オープンしたばかりのグランフロントに行く心づもりらしい。混んでるとこは嫌いなくせに、あまのじゃくだなあ。


んで梅田。
いきなり水の階段。


そしてすごいことになっている大阪駅。なんやこのデカさ…中国の駅みたい。


私達はまず北館を目指すことに。人の流れにゾロゾロ、のたのたとついていったあげく、横断歩道でかなり待たされる。ヒトが多すぎ、横断歩道が小さすぎるのだ。一生懸命声を張り上げる警備のヒトが可哀想になってくる。ふと右上を見上げると、南館から北館の透明な渡り廊下にヒトがぎっしり。でも、そこを通れば、この横断歩道は渡らなくてもよかったんだ、と思う。


中に入って、とにかく1階ずつあがっていく。途中、テラスに出られるところがあったのでちょっとうろつくと、さっき見上げた透明の渡り廊下が見下ろせる。ヒトがうごめく様子が面白くて、一枚撮った。

右手を見ると貨物線がみえるが、ふと近景に目をやると、南館の上の方の透明な出っ張りにヒトがいる!

オープンしたばかりだから、まだ作業員さんがなにか作業してはんのかなとよくよく眺めると、どうやらそうではなく、お客さんが自由に出たり入ったりしているらしい。外から見ると、宙に浮いているようでむっちゃ怖い。




ここからさらに上を目指す。みょうな音楽が鳴っている中、多くのヒトが右往左往している。人の流れに沿って私達もさらに屋外の階段を上ると、なんか庭園らしきものがあった。眺めがいいところが空くまでしばらくベンチで休む。お茶を飲んだり、「こっちこっち」とはしゃぎながら芝生の上をどすどすと歩くおばちゃんに閉口したりしていると、そのうち前のヒトが去ったので、手すりから乗り出すように外を眺めた。

いき



正面のビルに見事に映り込んでいる。



しばらく長めを堪能してから、また流れに沿って建物の中へ。しかし、そこは珈琲屋があるだけで、ほぼ行き止まり状態だった。エレベーターはあるが、これはそのうち建物内に入るだろうオフィス関係者しか使えないらしい。まだ何にもないんだから1つ2つ開放して使わせてくれればいいのに、と内心思いながらUターン。再び外に出る列と、さっきの私達のように何も知らず中に入っていく列がすれ違っていく。だれも何も言わない。私達が入る時、外に出る列のヒトはどう思ってすれ違っていたのだろうか、などと妄想をたくましくする。


下に降りて、地下階の世界のビールやワインがあるところを目指すが、どう歩いても地下にいくエスカレーターが見あたらない。しかたなく案内のお姉さんに聞いて、珈琲屋の裏を探すが見つからない。ふたたび確認して、やっと降りるところができたが、やはりというか当然というか、どちらも客でいっぱいで、何時間待ちという状態だった。


そこで北館から南館へ移動。初めて家のヒトが本屋で買い物をする。本屋はコの字型のつくりで、向こう側が見えているのにガラスに隔てられているという変なレイアウト。


本屋を出たところで下を見下ろす。


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天王寺

とてもこのへんではご飯を食べれそうにない。梅田食堂街にでも行こうかと思ったが、そのまま地下鉄に乗り込んだ。まあ天王寺にでも行くか、ということで、こちらも高い建物なのにちょっと梅田に食われ気味の天王寺を応援することにした。


人人人・・・のグランフロントに比べたら、天王寺の賑わいも少し落ち着く感じがする。そこからさらに人が少ないところに移動し、適当に店に入る。


店はけっこうすいていて、通された窓際の席からちょっと辺りが見渡せた。


高い建物はあべのハルカスだろか。


GWのイベントはこれにて終了。